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2019/02/24

つみたてNISA Meetup in 名古屋 前編


 先日開催された「つみたてNISA Meetup in 名古屋」へ参加してきました。日頃資産形成/資産運用に関する勉強は、ネット上に転がっている情報を取捨選択して行ってきましたが、その答え合わせを行う場が有りませんでした。

 そうしていたところ、どこかのブログで「つみップ」なる金融庁主催の講習会が有ることを知り、ちょうど近隣で開催されることもあり、良い機会であるということで参加してきました。ざっくりですが講習で学べたことを紹介していきたいと思います。

つみたてNISA Meetup in 名古屋


1、資産形成をしよう


 日本の家計金融資産は1,885兆円(2017年末)ありますが、そのうち52%、969兆円が現預金として貯蓄されています。この比率は他の先進諸国と比較すると非常に高い数値となっています。(米国13%、英国24%)そのためいわゆるトリクルダウン、経済成長の恩恵を国民が十分に受け取ることができない状況にあります。




 直近20年における家計金融資産の倍率は、米国2.9倍、英国2.6倍に対し日本1.4倍であり、家計金融資産ポートフォリオを反映した数値となっています。(俗に言う失われた20年という長期にわたるデフレ経済の影響もありますが)




2、長期積立、分散投資


 資産運用の代表格ともいえる「株式投資」。日本の株価はバブル崩壊以降低迷を続けています。日経平均最高値を記録(1989/12/27@38,915.87円)した直後の1990年1月より、日経平均インデックスファンドを毎月末に1万円積み立て購入を続けた場合のシミュレーションを資料として挙げていました。



 積立を開始した1990年1月末の日経平均37,189円と比較すると、昨年末の日経平均は20,015円と、当初の54%という価格水準ですが、日経平均という日本市場へ分散した指数へ、積立投資という時間分散を行った結果、最終的にはプラス収益となっています。

 投資対象と時間軸の分散により、リスクを低減しリターンを押し上げる効果が有るのです。これを無理のない範囲で継続して行うことを補助する制度が「つみたてNISA」なのです。


3、つみたてNISAとは


少額非課税制度、日本版ISAの略称であるNISAの積立版といったところ。文字で見ても意味わかりませんね。配布資料を見てみましょう。



 当初設定された通常NISAは金融庁の思惑通りに行かず金融機関窓口によって資産形成に向かない商品が販売される結果となってしまいました。毎月分散タコ足配当投信や、S&P500 VIXインバースETNなどですね。

 そこで金融庁は思い切って厳しい基準を設け制定したのが「つみたてNISA」です。対象となる投資信託はいずれも低コストで分散が効いた資産形成に向いた商品であり、この中から選択すれば大きな間違いを犯すことはまず無いでしょう。



長くなってきました、後編に続きます
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2019/02/23

トラストレンディング問題の相関関係図


 トラストレンディング問題に昨日の記事にて、案件説明画像に注釈を入れる形で図解いたしましたが、自分自身改めて読み返してみて「資金の動きが抜けてる、また公式告知PDFの文字列を眺めていても頭に入ってこない」という情けない投稿と頭脳にがっかりしてしまいました。

 ・参考記事 トラストレンディング問題を図解&意訳

 そこで改めて各ファンドで募集した資金等、お金の流れがより分かりやすくなるような相関関係図を作成してみました。webページからテーブルを収集して貼り付けて足した数字なので、満額成立でない案件があった場合、集計した金額より少ない数値となる旨、あらかじめご了承ください。一件一件ページを開いて手作業でデータ収集とか手間かかり過ぎて無理ですわ。

 なお、本図解は私が理解した内容をまとめたものであり、詳細な事実確認につきましてはトラストレンディング社による公式告知PDFをご参照いただきますようお願い申し上げます。間違いが有ったらごめんなさい。


トラストレンディング問題の相関関係図


対象ファンド総額33.8億円
流出資金最低金額15.8億円


 顧客から預かった億単位のお金をきちんと管理出来ないとか、失った信用が大きすぎてもう企業として再生できないんじゃないんですかね。少なくともソシャレン事業継続は無理でしょう。


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※注意、本記事はあくまで管理人の理解するところでありまして、事実確認はトラストレンディング社公式告知にてご確認ください。間違ってたらごめんなさい。


   


 独り言:「A乃至C」って言葉は「A or C」という意味だと思っていたんですが、調べてみたら「AからC(途中のB含む)」という意味もあったんですね。語彙が広がりました。

2019/02/22

トラストレンディング問題を図解&意訳


 本日18時、トラストレンディングより届いたメールに行政処分に関する重要なお知らせがある旨の記載が有りました。まずはそのお知らせへのリンクを貼ります。


 上記ページのリンク先PDFには、トラストレンディングが募集を行ったファンドに重大な不備があった旨、長々と述べられております。はっきり言って分かりにくい。ですので問題の発生したファンドについてどんな問題なのかわかりやすく図解&意訳します。



1、高速道路工事請負代金債権担保ローンファンド


 ・そんな工事、請け負ってなかった



2、公共事業コンサルティング債権担保付ローンファンド


 ・コンサル対象の事業が存在しなかった



3、燃料売掛債権担保ローンファンド


 ・初年度売上最低30億円とする根拠が無かった



4、当社の管理上の問題点及びファンド資金が流出している状況


 ・上記1番&3番ファンド&下記行政処分対象案件は取締役山本氏持込。
  ・除染事業 債権担保付ローンファンド139号
  ・IoT事業   動産担保付ローンファンド163号
 ・上記4案件への一部資金が、同氏の法人へ流出。(少なくとも16億円)



 要約するとこのような感じです。これはもうだめかもわからんね。ちなみに私はトラストレンディングへ投資していましたが、2016年末に2件投資したのみで追加投資は行わず、2017年末をもって資金を引き揚げておりました。

 その理由なんですが、どこかのブロガーがトラストレンディングへ「俺、事業やってるんだけど金貸して」と電話したところ「うち新規開拓してないんで」と断られた。という話を聞いたので継続投資をしませんでした。

 根拠も何もない話なんで本当かどうかなんてわかりませんが、大マゼラン星雲方面から謎の電波を受信したような気がしたので撤退を決意したんです。ほんとなんとなくだった、運よく被弾しなかったというだけなんですけどね。

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※注意、本記事はあくまで管理人の理解するところでありまして、事実確認はトラストレンディング社公式告知にてご確認ください。間違ってたらごめんなさい。


  

2019/02/21

あぶら語(かた)ぶら 20190221

ここはチラシの裏

~あぶら語(かた)ぶら~

ただの独り言です


 前回のあぶら語(かた)ぶらでご紹介した「幼女戦記」ですが、劇場版をやっているので観に行ってきました。「エスパルスドリームプラザ」の中にある「MOVIX清水」です。エスパルスドリームプラザ、一度行ってみたかったのよ。



 当日は天気も良く、駿河湾を挟んで伊豆半島が見えるほどでした。もうちょっと気の利いた写真を撮りたかったけど、近隣の工場が入ってきたりしてイマイチだったので・・・





 映画を観に行くなんて何年ぶりでしょう。さすが平日の昼間だけあって非常に空いておりました。お布施代わりにコーラとポップコーンを買って入場。当日は男性が割引となるメンズデイだったためか、観客のほとんどが俺らでした。っていうかポップコーンの量が多すぎて食べきれなかったよ!




ネタばれとかは良くないので内容についてはお口チャック。


明日も20時更新予定
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2019/02/20

ロボアドバイザーのベンチマーク 後編



 前回の投稿の最後で「ロボアドバイザーを選択する理由を見出せない」と締めくくりました。それは「低コストなインデックスファンド」という優れた選択肢が有るにもかかわらずロボアドバイザーを選ぶ理由が薄いということです。その理由について解説していきます。


・高コストである


 一般的なロボアドバイザーの手数料は年率1%前後です。ここへさらに運用対象ETFの信託報酬が加わります。現在投資信託業界では低コスト革命が起きており、売れ筋のインデックスファンドは信託報酬0.1~0.3%台にて運用されています。信託報酬以外のコストを含めた実質コストにおいても、0.3%前後の商品が主流となっています。文字通り一桁違います。

 前回投稿にて仮想WealthNavi13年平均リターンを4.12%と算出しました。一方の8資産均等は3.58%です。「eMAXIS Slim バランス 8資産均等型」の実質コストは0.23%ですから、リターンからコストを引くと3.35%です。WealthNaviは手数料1.00%、長期割引により0.90%まで下がりますが、ETF信託報酬が0.10%ですから手数料と合わせ1.00%であることには変わりありません。算出した4.12%から引くと3.12%まで下がってしまい、シミュレーションでは8資産均等に負けてしまいます

 また、運用ETFから受け取る分配金は一旦受益者へ渡されるため、20.315%の税金が発生します。源泉徴収を控除された後に再投資となるため複利効果が落ちます。一方Slim8資産は分配金を出さずそのまま再投資されるため、課税されることなく効率よく運用され複利効果が高まります。(課税繰り延べ効果)

 ※米国籍ETFであるため、米国以外の地域から発生した分配金には現地、米国、日本の3重課税が課せられる点にも注意が必要でしょう。確定申告を行えば外国税額控除により一部取り戻すことができますが、そういう説明がパッと出てくるところに書いてありますかね?

 一応、WealthNaviにおいては「DeTAX」というシステム(損失が出ているアセットと分配金やリバランス時の売却益を相殺することで節税する)が導入されていますが、下落相場においては効果を期待しても良いでしょう。しかし経済活動をベースとした量的緩和による適度なインフレを前提とした自由主義資本主義経済が世界の潮流である限り、効果は限定的と言わざるおえないです。(むしろそういう前提でなければリスク資産へ投資する意義が有りません。)

 これらのことからロボアドバイザーは高コスト商品であり、低コストインデックスファンドを毎年1%前後上回る成績を残さなければ手数料負けしてしまうことが分かります。

・不明瞭である


 通常、投資信託においては様々な情報が開示されています。交付目論見書に始まり月次レポート、運用報告書が適時発行されます。これらは商品を購入していない人でも閲覧でき、ファンドのコンセプトはもちろんのこと信託報酬以外のコストを含む実質コストやベンチマークとの乖離率、その理由、マザーファンドの状況と、非常に細かく情報収集が出来ます。

 ロボアドバイザーの場合はどうでしょう。WealthNaviのwebサイトを見ましたが、一般には公開されておらず購入者への報告のみの様ですね。運用されている方のブログを拝見しましても、ちょっと情報少なすぎませんかね。

 仮にもお客様の資産を預かるわけですから、購入前に詳細なデータを得ることが出来ないというのはどうでしょう。よくわからないものに投資するな、とよく言いますし。運用の結果、発生したコストの詳細を万人へ開示するべきです。


・iDeCoとNISAで取り扱っていない


 これこそ最大の問題点です。両制度とも運用益は非課税であり、iDeCoに至っては全額所得控除の対象となるため、課税所得が多ければ多いほど節税効果が高くなり、相対的に運用損益の押上となります。

 これらの税制優遇制度を活用し、ソレでも資産が余りある。という状況においてはじめて選択肢としてロボアドバイザーが登場するのではないでしょうか。節税に勝る資産運用は有りません。法人税が安い国や地域へ大企業が本社を構えるのは伊達ではないのです。


結論「ほかにやるべきことが有る」


 ※資産運用の大半は元本を保証するものではありません。それらリスクを理解したうえで自己責任にて運用してください。元本毀損が許せない方へは定期預金をお勧めいたします。

明日も20時更新ですが、所用のため軽い記事です
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あぶら語(かた)ぶら 20190220

ここはチラシの裏

~あぶら語(かた)ぶら~

ただの独り言です



注文していたプルームテックプラスが届きました。早速開封。


バッテリーを充電器に繋ぎ、タバコカプセルを手に入れるため一路コンビニへ・・・

楽器侍「プラス専用カプセルはまだコンビニ販売していませんからあああああああああああああ!ざんねん!!」


~終~

2019/02/19

ロボアドバイザーのベンチマーク 前編


 一部のブロガーでは大人気推しの「WealthNavi」に代表されるロボアドバイザー。正直何故人気なのかわかりません。だってあれ、ベンチマークが無い高コストアクティブファンド(もしくはラップ口座)じゃないですか。自分の成績が市場平均もしくはファンドが想定するベンチマークに対して上なのか下なのかわからないって、どうなんですかね?


 だがしかしお金を出していない商品をただ貶めるというのはよろしくないので、まずは検証するところから入ってみたいと思います。対象とするのは「WealthNavi」です。運用対象となるETFが少ないので検証しやすそう、という理由で選定しました。

 「WealthNavi」のなかで中間的な位置付けっぽい「リスク許容度 3」で構成されるETF構成比を基にポートフォリオを分析、アウターガイ様が運営するサイト「バリュートラスト」様が公開しているツール「ポートフォリオアナライザー」を使いリターン・リスクを算出してみたいと思います。



 上記画像がリスク許容度3で提示された各ETFの比率です。株式クラスは再現可能ですが、債権クラスの再現が出来ません。一般的なポートフォリオ解析ツールでは「FTSE世界国債インデックス(除く日本)を採用する先進国債券インデックス」を使用するため、債権クラス100%米国債券のWealthNaviとは異なる結果になってしまうからです。ちなみに「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」の通貨構成比率は次のようになります。





 上記構成比率となるべき先進国債券≒米国債券へと置き換える形になりますゆえ、本来の指数とは違う結果になってしまいます。というわけであくまで「参考指標」ということを予めご了承ください。

 「ポートフォリオアナライザー」で追跡可能な2006年1月を開始月とし2018年12月締め、最初に一括投資し13年間ホールドした場合を再現します。今回比較対象とするのは「Fund of the Year 2018」で最上位に入った債権クラスを含むバランスファンド「eMAXIS Slim バランス 8資産均等型」とします。当然ですが信託報酬含む諸経費は含まれないものとなります。

 なお、ツールにおいて各クラスの配当金に関する扱いに言及がないため、その辺は一切無視することにしました(暴論)

資産構成比率


リターン推移


年換算リスク・リターン・シャープレシオ


このデータだけを見るとWealthNaviのポートフォリオが優れているように見えます。あのリーマンショックを乗り越え年平均4.12%を達成しています。ちなみにGPIFは2001年に運用を開始し途中でポートフォリオ変更(平成26年まで国内債券6割前後)が有りましたが、年平均2.37%(十分すごい)です。これだけ見ると「WealthNaviすごい」となりそうですが・・・私は積極的にロボアドバイザーを選択する理由というものを見出すことができません。





  

2019/02/18

あぶら語(かた)ぶら 20190218

ここはチラシの裏

~あぶら語(かた)ぶら~

ただの独り言です

 多くの人がタイトルを聞いたら引いてしまうであろう『幼女戦記』。割と中身は真面目な戦記物です。原作小説を基幹としアニメ、コミカライズとメディアミックスが展開されている作品です。

 原作小説も面白いのですが、私は「コミック版」(リンク先にて第1話無料配信中)が一番好きです。キャラデとか構成とか密度とか角度とか。アニメ版も第1話が無料配信、プライム会員なら全話無料視聴できます。

 アニメ版についてですが、尺の関係もあってか、やや間引かれた内容になっています。よって原作読破前提&脳内補完必須となります。とりあえずまあ、無料公開分を見て面白かったらドップリ浸かってくださいな。