今週の人気記事

2019/02/09

つみたてNISA 投資信託って6120本もあるんですよ!


あぶら「奥さま知ってました?投資信託って2018年末時点で6120本も存在
    しているのでよ。総額で105兆円ものお金が運用されているんですって!
    お金って、あるところにはあるものなのね~」

※一般社団法人 投資信託協会 『数字で見る投資信託』 より


 現在の政府・日銀は物価上昇率2%を目標としています。それが実現した場合、相対的に同程度の割合で毎年現金価値が下落していくことを意味しています。テキストで読んでもピンときませんよね。ではここで表とグラフを使って100万円のタンス預金(金利が発生しない状態での毀損度合)視覚に訴えてみましょう。


 上記のように、20年間物価上昇率2%を維持し続ければ、タンス預金の価値は67%へと減少してしまいます。
※実際に物価上昇率を維持できていれば預金の金利も上がるので、定期預金等を活用すればここまで極端ではない。

 同様の手法で現在100万円の価値があるサービス・商品が20年後にいくらになるかシミュレートしてみると・・・なんと約150万円となります。



 え、なんで?と思った方、あなたの疑問は正しい。これは『複利効果』と呼ばれるもので、世紀の天才アルバート・アインシュタイン曰く「人類最大の発明」と言わしめたものである。リンク先にある通り、利息に対して利息が付くためプラス方向へは大きく作用するのです。

 ここら辺までは証券会社の運営する無料セミナーへ行けばほぼ必ず教えてくれることであり、投資クラスタに居る人は殆どの人が知っている事であり、そして投資勧誘の常套句でもあります。あ、ボクは証券会社の回し者ではありません。

※参考過去記事 Fundsへの投資を実行しました。
       (単利と複利の違いについてシミュレートしています)



 だいぶ長くなりましたが本題へ行きましょう。

 6千本を超える投資信託の中から、どの商品を選べばいいの?答えは簡単。

つみたてNISA対象ファンドならボッタクリではない」
※儲かるとは言っていない ← これ重要


 証券会社及び銀行窓口で販売している投資信託のビジネスモデルは『回転売買』と呼ばれるもので、高コストな投資信託の売買を何回も繰り返すことを顧客へ勧め、高額な販売手数料と信託報酬で利益を上げていくスタイルです。

 特に酷いケースなどは、購入時に3%の手数料を徴収し、かつ毎年1%を超える信託報酬(運用手数料)が天引きされるというもの。これらの商品を何度も売買させ、そのたびに購入手数料を徴収するという恐ろしいビジネスモデルなんです。

 そのビジネスモデルに異を唱えたのが『金融庁』です。
投資信託等の販売会社における顧客本位の業務運営のモニタリング結果について

 リンク先PDFにおいて金融庁は「金融機関はボッタクリを辞めろ(意訳)」と言っています。そして金融機関の自主性に任せていては、顧客本位の優良な商品による資産形成は難しい、と判断し、策定されたのが『つみたてNISA』という制度です。

 年間40万円を上限とした20年間の非課税枠を20本用意し、かつ購入可能な商品は低コストで運用内容が明瞭会計のモノに限る、というものです。


 対象となるための厳しい基準をクリアしたファンドは162本しかありません。6120本もある投資信託のうち、わずか162本です。運用会社が違うだけで同じ投資対象へ投資するファンドが重複していますから、実際にはもっと少ない本数しかクリアできないほどの厳しい基準であることが分かります。

 それら優良ファンドがどれほど低コストかというとですね、例えば日本を除く先進国株式へ投資する商品だと、購入手数料無料、年間手数料0.12%、というようなものもあります。先に述べたボッタクリ投信とは雲泥の差です。

 長くなってきました。後日改めて『つみたてNISA』を解説します。


※参考過去記事 GPIFに学ぶ『資産形成』


     PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿